風俗嬢へのストーカーが成立するお客の8つの行為と効果的な対処法

色恋営業でいかに男性客にお金を落としてもらえるか。

風俗に限らず、キャバクラ嬢やホステスといった水商売全般における醍醐味であり、女性の腕の見せ所です。

しかし、恋人気分を味合わせたり性サービスで満足させるなどの営業努力を真に受け、それを本当に恋人になったかのように錯覚してしまう困ったお客も中にはいます

「指名を貰って稼ぎたいから色恋をやめるわけにはいかないけど、ストーカー被害にもあいたくない…」こう悩まれている女性も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、主に以下の3点を中心に、弁護士が分かりやすく解説していきます。

  • お客がどのような行為をすれば、ストーカーとなるのか
  • 被害にあわないために風俗嬢がとるべき対策
  • 被害にあってしまった時の対処法

およそ4分ほどで読み終えますが、もし被害に遭いそうであったり、既に巻き込まれてしまっている人は気軽に弁護士に相談してください。

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そもそもストーカーってなに?

ストーカーとは、ある特定の人に対しての恋愛感情や好意の感情、または、その感情が満たされなかったことによる恨みの感情から、つきまとい等の行為をすることです。

好き!もっと彼女のことを知りたい!側にいたい!”、または、”俺をフリやがった(相手にしてくれない)!許せない!嫌がらせしてやる!”という気持ちを満たすために、つきまとい等の行為をすることです。

そして、「つきまとい等の行為」を反復して行うことをストーカー行為といいます。

では、先ほどから何度も出てきている、”つきまとい等の行為”とはどのような行為なのでしょうか。

以下では、ストーカー規制法という法律で規定されている8つのつきまとい行為を、風俗のケースに当てはめて紹介していきます。

風俗嬢にたいする”つきまとい等の行為”の8つの具体例

1. つきまとう、待ち伏せする、押しかけて来る

  • 風俗への出勤時や帰宅時を狙って、店の近くで待ち伏せしたり、家まであとをつけてきたりする
  • 自宅や、昼の職場、学校(学生の場合)を調べあげ、周囲をうろついたり、直接そこに来る

2. 監視を告げたり、わかるようにする

  • メールやLINE、電話などで、「今日、出勤するときに着ていたワンピース、可愛かったよ」と連絡してくる
  • 客がSNSやブログに、「デリヘルの○○ちゃん、昨日は店を休んで友達とデパートで洋服を買っていたね」と書き込み、本人も知ることができる状態を作る

3. 会うこと・交際・義務のないことの要求

  • お小遣い弾むから外で会おうよと店外デートをしつくこ誘ってきたり、交際を申し込まれたが断っているのに執拗に付き合うようお願いしてくる
  • 指名するたびにプレゼントを持参し、気が引けるので断ったのに強引にプレゼントを受け取るよう押し付けてくる

4. 乱暴な言動

  • 交際の申し出がしつこいのでNG客にしたところ、「自宅割り出して家の前で待ってるから覚えておけよ」とメールが来た
  • 何度か店外デートをした客に、昼職が決まったので会えないと伝えたところ、「もう会わないなら店に店外デートのことばらすぞ」と脅された

5. 無言電話・拒否後の連続した電話・メール・SNS等

  • 好意をもたれてしまい、風俗嬢と客以上の関係ではないと態度で示したところ深夜に無言電話がかかってくるようになった
  • お客が「好きだよ」と日々メールしてくるため怖くなり、これ以上メールをしないで欲しいと伝えたのにやめずに毎日送りつけてくる

6. 汚物、動物の死体などの送付

  • 自宅に使用済みのコンドームが入った箱が送られてきた
  • 家のポストに精液が付着したティッシュが投函されていた

7. 名誉棄損

  • ホスラブや爆サイなどに「〇〇店のA子ちゃんは誰とでも本番してるよ」とありもしない誹謗中傷の投稿をしていた
  • 好意があると言われたが交際を拒否した客が、SNSに悪口を書き込んでいた

8. 性的羞恥心の侵害

  • しつこく電話がくるので仕方なくでたら、女性なら誰でも不快に思うような卑猥な言葉を並べ立ててきた
  • ネットに性的サービスを行っている隠し撮りした動画を送ってきた

客はどんな法律で処罰されるの?

ストーカー規制法

一般的には、まずはストーカー行為を行う客に、警察本部長当から警告(口頭または書面による注意)を出します。

それに従わない場合は、「これ以上風俗嬢に近づいたり連絡してはならない」という禁止命令が公安委員会からだされます。

ただし、風俗嬢からの申し出や、風俗嬢の身体・生命の安全が脅かされている状況では警告なしでいきなり禁止命令が出されることもあります。

警告違反よりも、禁止命令違反の方が逮捕される確率は高くなります。

ストーカー行為をした場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金、禁止命令に違反した場合は2年以下の懲役または200万円以下の罰金に処せられます。

以下は実際に逮捕された事例です。

風俗店に勤める20代女性の自宅前で待ち伏せし付きまとうなどしたとして、警視庁町田署は29日までに、ストーカー規制法違反容疑で九州工業大特任教授の金田寛容疑者(68)=北九州市戸畑区仙水町=を逮捕した。「姿を見るつもりだった」と容疑を認めているという。

脅迫罪や強要罪

言動がエスカレートして「殺してやる」「今から家に行く」など、風俗嬢に害を及ぼすことを告知して恐怖の念を抱かせた場合は、脅迫罪が成立する可能性があります(刑法222条)。

また、脅して交際を強制させるなど、風俗嬢に義務のないことを行わせれば強要罪(刑法223条)が成立することもあります。

脅迫罪は2年以下の懲役または30万円以下の罰金、強要罪は3年以下の懲役刑となります。

これらの犯罪はストーカー規制法よりも刑罰が重く、事前にお客に対して警告や禁止命令を発することなく一発で逮捕となります

ただしその分、被害届や告訴状の受理に警察は慎重になりますし、捜査に着手して逮捕に至るまで時間がかかることもあります。

ストーカー予備軍のお客の見分け方

お客からストーカー被害にあって、当法律事務所にご相談に来られた女性のお話から、ストーカーに変貌しやすい男性の特徴をまとめました。

メールやLINEの返信がやたらと早い

営業の一環として、お客とLINEやメールのやり取りをする女性も中にはいます。

本指名を続けてくれる上客、とくに姫予約がとれるまでの常連客であれば当然連絡先は交換します。

こういったエースのお客は女性もしっかりとハートを掴んでおきたいと思うため、マメに連絡したりしますよね。

ただその時に、やたらと返信が早いお客がいます。

一概に言えませんが、男性は女性ほどマメではないですし、仕事をしていれば休憩時間や仕事終わりに返信する人が多いでしょう。

にもかかわらず、常に素早い返信をしてきたとしたら、アナタからの連絡を心待ちにしていつも携帯の通知を気にかけている可能性があります

こういったお客は、風俗は疑似恋愛であると割り切って適度に遊べずに、本気で恋愛感情を抱いてしまうストーカー気質のある男性です

上から目線・断定的な発言

サービス終了後のピロートークで、政治や経済、国際情勢、自分の仕事に関する専門知識などのやたらと難しい話をしてくる男性がいますよね。

この手のお客は、「〇〇ちゃんはこうすべき。こうあるべき」と決めつけた断定的な言い方をすることもあります。

これは、単に自分が物知りであることを自慢してマウンティングをとっているだけではありません。

風俗嬢を自分より下に見ています

挙句の果てには、「〇〇ちゃんは何もできないから俺みたいな男が側にいてあげるべき」「俺が好きなんだから相手も自分を好きなはず」と上から目線の断定的な思考に陥ります。

その結果、女性から交際や店外を断られると、自分より下の人間に拒絶されたという怒りから、嫌がらせ型のストーカーに走ることもあるのです

また、こういったお客はプライドが高くナルシストの傾向もありますので、女性のちょっとした発言で機嫌を悪くするようであれば要注意です。

詮索が激しく嫉妬深い

「一人暮らし?彼氏(夫)はいるの?」「よく使う駅ってどこ?」「どこの学校行ってるの?」といった一歩踏み込んだ質問をしてくるようであれば要注意です。

ストーカーは少しずつ女性から情報を聞きだし、裏で着々と身元の特定を進めることがよくあるからです

また、ストーカー気質のお客は嫉妬心や独占欲が強い傾向があります

そのため、小まめに写メ日記をチェックして、他の客の動向まで探っていることもあります。

写メ日記に書いてある内容に触れた会話がお客の口から出てくるようであれば警戒した方が良いでしょう。

女性慣れしていない

日々多くの男性客と接していれば、「この人、遊び慣れていないな」「女性慣れしていないな」「モテなそう」と雰囲気でわかるものです。

この手のお客は、普段の生活で女性に優しくされたり、好意的な態度で接してもらう機会がありません。

そのため、サービスの一環で恋人のように接したり、リップサービスで褒めたりすると、それを愛情表現と受け止めて舞い上がってしまいます

勘違いしてストーカーに走らせないためにも、相手をよく見極め、適度な距離間で接するようにしましょう。

風俗でストーカー被害に遭わないための3つの対策

プライベートな情報を話さない

人は、プライベートな話を打ち明けてくれる相手に親しみが湧くものです。

それによって”良いお客様”として継続的に指名してくれるだけなら良いのですが、ストーカー気質のお客には逆効果です。

「私的な話をしてくれるのは自分に好意があるからだ」と勝手に思い込みますし、気軽に話したプライベートな会話内容から女の子の個人情報を調べあげてきます。

お客の方からしつこくプライベートな情報を聞いてくるようであれば、「あくまでも風俗嬢と客の関係である」ことを明確に伝えましょう

また逆に、自分の方からお客のプライベートにも掘り下げた質問をするのも、「俺に興味があるのでは?」という誤解が生じさせる怖れがあるのでやめましょう。

プライベート携帯の番号は絶対に教えない

風俗店はお客の電話番号から何を調べられるか知っていますか?」に詳しく書かれていますが、携帯番号から氏名や住所は簡単に調べることができます。

プライベート携帯の番号を教えるということは、本名と住所地をお客に教えることと変わりがありませんので絶対に避けましょう。

店外デートをしない

風俗店を離れて個人的にデートすることにより、相手に「自分が特別だ」という優越感を与え、恋愛感情を生みやすいことが挙げられます

ストーカーの発端は恋愛感情です。恋愛感情が歪んで憎しみや執着に変わり、相手に害を及ぼす行為に出てしまいます。店外デートはこの恋愛感情を生みやすいため避けましょう。

また、店外デートの時には気が抜けていて、自分の免許証や保険証などの個人情報がわかってしまうものを財布に入れたまま出かけてしまう人もいます。

そして、ホテルで浴室やトイレに入っている間にバッグを探られてしまい、免許証などに記載された本名や住所といった個人情報を知られてしまうことがあります。

そのほかにも、盗撮されて、その動画をネタに交際を強要するなどの被害相談もあります。

店外デートは禁止行為のためトラブルが起きても店にも相談できません。。いくら親しくなったお客とはいえ、プライベートで会うことのリスクをしっかりと認識しましょう。

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風俗のストーカー客への5つの対処法

1.証拠を押さえる

メールならファイルに保存しておく、電話は録音してデータを取っておくことが大切です。

また、プレゼントや嫌がらせのための何らかの品物を送ってこられたら、それも保存しておきましょう。

汚物や生ものなどで保存ができない時には、写真に撮っておくなど他の方法を選びます。

もしも暴力をふるわれたり、精神的に参ってしまって通院していたりするのであれば、傷跡の写真や診断書、領収書も証拠として保存しておきます。

とにかく証拠になりそうなものは何でも残しておきましょう。のちのち、警察や弁護士に相談する時に役立ちます

2.お客を刺激しない

「迷惑だから二度と連絡したりお店に来ないでください」と1度しっかりと、お客に拒絶の態度を見せることは重要です。

しかしそれでも継続して連絡してくる場合には、お客に直接何かを伝えるのはかえって刺激してしまうので避けた方が無難です

お客はなんとかして関わりを持ちたいと考えており、女性から働きかけがあれば、「自分の行為は成功した」と思いさらにエスカレートしかねないからです。

NG客に指定したうえで、警察または弁護士から警告してもらいましょう。

3.安全な場所を選び、1人になるのを避ける

中には、風俗嬢の自宅まで尾行してずっと監視しているなどの悪質な行為を行う人もいます。実際の相談事例では、留守中に自宅に入られていたというケースもありました。

可能であれば、ストーカー行為がおさまるまで、ホテルや友人宅に泊まるようにしましょう。

それが難しいのであれば、公共の場であってもできるだけ1人になるのは避け、帰宅したときでも家の中にいると外からわかられないように電気をつけないなど、被害が落ち着くまでの間は身を守るための対策が必要です

4.警察に相談する

「殺してやる」「帰り道には気をつけろ」等、生命や身体に危害を加えると思われる発言があった場合には、重大な事件が起きる前にすぐに警察に出向き、逮捕してもらうことをお勧めします

また、継続的につきまとい行為をしていたお客から急に連絡が途絶えた場合も注意が必要です。

相手方が諦めたと思いがちですが、逆に、つきまとい以上の犯罪行為を決意した場合にも女性への連絡をばっさりと絶つことがあります。このケースも迷わず警察に相談に行ったほうが良いでしょう。

5.弁護士に相談する

弁護士にストーカー被害の相談をすると、加害者に対して以下のアプローチ方法を提案されます。

具体的には、弁護士から加害者である男性客に対して、電話または書面(電話番号や住所が不明な場合は一旦メールやLINEで連絡をとることもある)で警告を出します。

警告の内容としては、今後は風俗嬢に対しての直接的な連絡や接触を禁止し、もし警告に従わなかった場合は警察に刑事告訴をする、或いは、同時に民事でも訴訟を起こして慰謝料請求するといったものです。

すぐに警察に突き出すのではなく、一旦、相手方に退く機会を与えることで、逆恨みによる復讐の感情が湧かないように極力穏便に解決する方向に進むことができるというメリットがあります。

当弁護士事務所では24時間年中無休で、風俗業で働いている女性のストーカー被害の無料相談を行っておりますので、自分が今どのように対応すべきか判断がつかない方はお気軽にご相談下さい。

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